ぐうたらな夫に腹が立つ理由

※今回の記事は以前、アメブロで紹介したところ、とても反響をいただいたので、こちらで改めて載せさせていただきます。

 

AROHAMで行っているカウンセリングとセラピーは溝口あゆかさんのインテグレイティッド心理学で学んだものをベースに行っていますが、日本やロンドンで何度も基礎講座を受けています。受けるたびに深く理解できること、新しい発見があるからです。自分の状態が変わると見えるものも違いますね。

そんな中、また基礎講座を受けたのですが、その中で『抑圧・投影』を学ぶ中でエクササイズがあり、その体験をシェアさせていただきました。そのエクササイズはこちらです↓

 

【エクササイズ】
 自分が言われるといつも腹を立てること、(または強く反応すること)を書き出しましょう。
 

 

というもの。
私のテーマは【夫が疲れた~ と言うと腹がたつ】でした。
はい。私はセラピスト歴10年、溝口あゆかさんの講座は基礎から上級まで数度学び、ロンドンにも行き、もちろん、抑圧・投影も知っております。

 

が。

 

 

そんなの関係ねぇ!

 

とばかりに、感情の波は瞬時にやってきます。(けれど、ただキレルのではなく、感情を抑圧せずに眺めるので「今、この態度に腹が立っているな。」という感じです。)

 

ふだんは強い感情や心が揺さぶられる出来事があるとセルフワークもしますが、ことあるごとに掘り下げ、掘り下げ、としていると体力ないときには疲れるし、自分で進めてうまくいかないときは変なスパイラルになるし、何でもかんでも、いつでも自己完結しているわけではありません。(今でもカウンセリングを受けつつ、勉強しつつ、アドバイスいただきつつしています^^)

 

話を戻して、この『夫が疲れた~と言うと腹がたつ』ことについて、問いかけをしてもらいながら掘り下げを進めました。

(ここで、誰もが「夫が疲れたというと腹が立つ」のではない、ということは見ていてくださいね~ 「わかる、わかる!」という方もいれば、「あ、そうなの?」という方、「かわいそうじゃないの!労いの言葉でもかけてあげるべきよ。」という方などいらっしゃるかもしれません。これが、スクリーン(出来事)に映し出されているのは自分という映写機を通して映し出された『投影』の世界、ということです。同じ現象でもそれぞれで意味(字幕)は全然違う、というものです。)

で、ですね。
私が腹が立っていた、その奥に眠っていたコアビリーフ(潜在意識の思い込み・作られた価値観)は
「女は甘えられてはいけない。男には頼るべきだ。」

 

というものでした。(同じく「わかる、わかる!」と同意した方でも、このコアビリーフは皆さん別です。)

これは、ウチの両親が離婚した原因がここにあり、母からずーーっと「男には甘えなきゃだめよ!女が強くなったらダメなのよ!!!」と刷り込まれていたのです。私のアタマでは「それはあなたの問題でしょう。」と、分析するようにはなっていましたが、なんせかなり小さい頃からの呪文だったので、(6歳までの記憶は潜在意識に刷り込まれやすいです。)思った以上に私の芯になっていたのでした。

 

 

なので、夫が「疲れた~」と、ぐた~っとして動かない。

掃除や洗濯、料理など自分が動かなくてはいけない!

さくさく動くと自分でこなしてしまう

一人で仕事も家事もする女は強い女

一緒にいる男はダメになる

破綻(さらに精神的苦痛、心労、めちゃくちゃなことに、という母のドラマを投影。)

 

という図式ができあがるのでした。もちろん「何か投影している」というのはわかっていたのですが、「今は掘り下げなくていいか、」と泳がせていたら、やはりココでした。はい、ありがとうございます。夫君のおかげで一つワークできました。

 

 

そして、セッションならここでマトリックス・リインプリンティングなどで「母からのイメージ・離婚について」の場面を描き変えるのですが、
・自分が投影していることに気づく
・どんなコアビリーフがあったか知る
・なんで、そのコアビリーフができたかを知る
だけでもずいぶん違います^^
今日は講座の途中だったので、ここで終わりましたが、自分が投影していたものや、「本当のこと」が見えると本当に心が軽くなりますし、投影していた相手への誤解も解け、自分の中や相手にも穏やかな気持ちが戻ってきます。
(いつもありがとう、夫。これからもよろしくね!←取ってつけたよう??)

ちなみに本当のことは
夫が「疲れた~」と言った。

 

です。その後の矢印は全部私のコアビリーフが作り出す、抑圧→投影→防衛→攻撃の流れです。

この「本当のこと」はジャッジや投影のない、シンプルなできごと。これに感情を乗せずに眺めることができたとき、苦しみは一気に遠のきます。(ポジティブな感情のときは楽しめばいいですし^^)
また、この「コアビリーフ」の思いがなくなると、同じ「掃除・料理」という行為に何の苦痛もなくなり、淡々と(もしくは楽しく)こなす。夫を見ても「疲れてるんだね。マル。(責める感情なし。)」という感じになります。

 

そんなわけで、今日は掘り下げの流れをご紹介しつつ、シェアさせていただきました。あ、ちなみに、夫は今、月2回の休みなので、やりすぎ、というぐらいがんばっているのです。名誉のために、ぐーたらではないです。笑)

 

 

セッションにもフィードバックしていきますね!自分の思考パターンを知りたい、苦しみから根本的に世界の見方を変えたい、何かを投影している??などが気になる方はAROHAMにてお待ちしております。

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ABOUTこの記事をかいた人

身体心理セラピスト 半澤 久恵・Kee   【セッションについて】   自分にゆっくり向き合ってみたい。もっと楽な生き方があるはず。と模索しておられる方。パニック障害、うつ病、摂食障害、という症状のある方~長年の生きづらさを感じている。トラウマによる影響をどうにかしたいとお悩みの方。へ。 潜在意識にあるパターンを解放する対話型のセッション(OAD:オープン・アウェアネス・ダイアローグ)や、身体感覚にアプローチをするトラウマ療法(SE:ソマティック・エクスペリエンシング®)などを用いた心理セラピーを提供しております。 対面の場合、必要に応じて身体の緊張を溶く、ボディワーク(プレゼンスタッチ)も行います。    ~個人セッション~  心の状態、身体の状態、ライフサイクルなどを包括的にとらえたホリスティックなアプローチをしています。 セッションの詳細については メニューページをご覧ください。     【アロハムの特徴】    ・セラピスト歴15年以上、セッションや講座で携わった方6000名以上。 ・心の深部にある苦しみの原因をみつけ、根底からの癒しと心身の変容をご一緒しています。 ・ご本人の気持ちを軸にした気づきの対話を通じて、心と身体の統合を深めます。 ・クライアント様は主に30~60代の女性がお越しになっています。ご職業も主婦の方、会社員、心理セラピスト、ボディワーカー、専門職など、あらゆる分野の方にお越しいただいております。 ・扱うテーマは『小さなころからの生きづらさ』『家族(親子・夫婦)関係、しがらみ』『自分らしく生きるには』が多いです。ここから派生して、お金、恋愛、健康についても問題が解けた、ということも多々あります。 ・約9割の方がリピートをされ、3~10回の継続セッションを選ばれます。 ・「悩みの根源がわかってスッキリした。」「気づいたら自然な楽さが増えていた。」というお声をよくいただきます。      ✧セッションはカウンセリングと各種セラピーを組み合わせ行っています。 -セラピーの種類 ・OAD(オープン・アウェアネス・ダイアローグ)  ・SE®(ソマティック・エクスペリエンシング)  ・EFT(世界基準に準じたトラウマ療法) http://jmet.org/ ・フォーカシング ・RFT(レジスタント フリーダム セラピー) http://www.resistantfreedomtherapy.com/ ・マトリックス リインプリンティング http://matrixreimprinting.jp/ ・ハート コネクション https://deava.net/aroham/heartconnection    心の深くにしまわれた声を聴きながら、癒しを進める心身育成プログラムをご用意しています。      【保有資格】 ●ハートレジリエンス協会認定 OAD心理セラピスト ●英Holistic Healing college 認定 Integrated Counselor インテグレイテッド カウンセラー ●JMET認定 EFTトレーナー ●Matrix Reimprinting Japan 認定 マトリックス・リインプリンティング プラクティショナー ●レジスタント・フリーダム・セラピーJAPAN認定 プラクティショナー ●Somatic Experiencing training 初級・中級修了 フェイスブックでのお友達申請をくださるときには、一言いただけると嬉しいです。   ●facebook BLOG メールマガジン